略語だらけクルマの話題~運転支援技術に関するプチ用語集

いまさら聞けない略語とか、最近よく聞くけど「?」な略語ってありますよね。特にクルマの安全技術は進化が早いので、どんどん新しい言葉が登場してきます。そこで今回は、少しは役に立つかもしれない用語集をお届けします。

運転支援の総称もいろいろ

ASV(Advanced Safety Vehicle、先進安全自動車)

先進技術を利用してドライバーの安全運転を支援するシステムを搭載した自動車のことです。国土交通省は1992年から「ASV推進計画」を進め、開発と普及を推進してきました。30年以上も前から使われている略語なんですね。近年では、衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)や定速走行・車間距離制御装置(ACC)などの安全技術が普及し、事故防止に貢献しています。

■ADAS(Advanced Driving Assistance System、先進運転支援システム)

「アダス」ではなく「エーダス」と読み、別名、高度な運転支援ともよばれています。カメラやセンサーが高度化し、運転時の認知・判断・制御のいずれか、あるいはすべてをアシストしてくれる機能の総称として使われています。ASVとほぼ同じ意味ですが、ASVは車両を指し、ADASはシステムを指しています。ASVもADASもあくまで運転支援を意味しており、「自動運転(Autonomous Driving)」ではありません。

サポカー(セーフティ・サポートカー)

衝突被害軽減ブレーキなど特定の先進安全技術を搭載したクルマのことで、国が「高齢ドライバーの事故を減らそう!」という目的で普及を進めていますが、もちろん免許を取り立ての人や、運転が苦手な人にとっても強い味方です。警察庁の「サポートカー限定免許制度」でも知られていますね。

運転支援技術の名称は英語の略語、日本語ではもはや漢文

AEBS(Advanced Emergency Braking System、衝突被害軽減ブレーキ)

国土交通省による技術名は、「前方障害物衝突被害軽減制動制御装置」。落ち着いて読めば、その名の通り、前方の障害物(車両)との衝突を予測して警報し、衝突時の被害軽減のために制動制御する装置であると理解できます。日本では、世界に先駆けて2025年からすべての新車に装備が義務付けられています。よく「自動ブレーキ」とも呼ばれますが、AEBSの「A」はアドバンスドであってオートマチックではありません。名前の通り、衝突被害を「軽減」するブレーキですから、ドライバーは警告が鳴ったら直ちにブレーキを踏みましょう。

ACC(Adaptive Cruise Control、全車速域定速走行・車間距離制御装置(全車速ACC))

一定の速度を維持して走行する場合や先行車に追従走行する場合の運転負荷を軽減する装置です。中高車速域ではドライバーがセットした車速で定速走行し、自分の車より遅い先行車がいた場合は先行車との車間距離を適切に維持してくれます。ドライバーはアクセルやブレーキの操作をしなくても、システムが調整してくれるので、「自動運転」かのように思えますが、悪天候など条件によっては正常に作動しない場合もあるので、ドライバーが運転に責任を持ち、すぐに運転できるように意識する必要があります。 使い方のポイントは規制速度を超えない範囲で速度をセットし、つねに速度を確認することが大切です。また、インターチェンジなどでは規制速度が変わるので、速度を再設定したり、キャンセルスイッチ等で一度ACCの作動をキャンセルすることが重要です。

EDSS(Emergency Driving Stop System、ドライバー異常時対応システム)路肩等退避型

ドライバーの体調急変により安全運転の継続が困難になった場合、ドライバーに代わって車両を停止させる装置です。一般道においては、交差点の中などでの停止を回避しつつ、可能な限り路肩等に寄せて停止します。日本が国際基準づくりをリードしました。
運転姿勢などの変化で異常を判断するので、常に正しい姿勢でハンドルを持ちたいですね。そしてEDSSが作動する前に、クルマ側からアラームがでるので、問題がなければ正しい運転姿勢でハンドルを操作することで、ドライバーは正常であることをクルマに伝えることができます。

自動運転関連はどんどん進化している

■レベル4またはL4

自動運転のレベルのお話です。国土交通省ではレベル1~5を定義しており、そのうちレベル4は、「特定条件下での完全自動運転」とされていて、現在、日本各地においてコミュニティバスなどで実用化に向けた実証実験が行われています。「特定条件下」とは、その自動運転システムが適正に作動する環境の中という意味ですので、予めルートや時間、天候などを決めてその条件を満たせばドライバー不在の走行が可能です。車内スタッフや遠隔監視を行う人を配置しても、レベル4での走行時は、装置側に運転責任があります。
ちなみに、現在、自家用車として販売されているクルマの中には「ハンズオフ」として手放し運転ができるものもありますが、それらは運転支援技術であり、ドライバーに運転責任がある「レベル2」です。うっ、難しくなってきた。。。国土交通省作成の図が分かりやすいですよ。

■ハンズオフ、アイズオン

最近聞くようになってきた言葉ですね。上記の図にあるレベル2の中でも高度なレベル2として、「ハンズオフ(手放し運転)」ができるクルマが出てきました。手放しでクルマがハンドルもアクセル/ブレーキも操作してくれるのでほぼ「システムによる監視」(上記の図参照)のレベルのように感じられるかもしれませんが、ドライバーが前方や周辺の安全確認をするかどうかで、大きな違いがあります。現在市販されている「ハンズオフ」の運転責任はドライバーにあるので、「アイズオン」、つまり通常の運転時のようにドライバーが前方や周辺を見ていなければいけないということです。ハンズオフのクルマには必ずドライバーをモニタリングする装置が付いているので、居眠りやスマホを見ていると警告が出ますよ。

ご参考)ASV/ADASを知ろう! | 「DriveSafe!」便利に使える安全機能(ASV/ADAS)を解説するWebメディア

ASV/ADAS各機能の分かりやすい解説と注意点を動画で紹介しています。