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Vol.2「ACCの使い方をマスターすると高速道路の運転が楽になる」【清水和夫のASV/ADASマメ知識】

Vol.2「ACCの使い方をマスターすると高速道路の運転が楽になる」【清水和夫のASV/ADASマメ知識】

高速道路で便利な機能の一つがACC(Adaptive Cruise Control=アダプティブ・クルーズ・コントロール)です。前を走るクルマを検知できるセンサーがなかった時代は、CC(クルーズ・コントロール)として実用化され、長い距離をクルマで移動するアメリカのフリーウェイ(高速道路)で使われていました。当時はクルマの速度を設定するとアクセル開度が一定に保たれ、ドライバーは右足をアクセルペダルから離して運転できたので、長距離ドライブでは不可欠な機能でした。つまり、当時は安全機能というニーズではなく、高速道路を走るときの快適な機能として普及していました。

しかし、前を走るクルマを検知できるセンサーが登場すると自分のクルマの速度がコントロールされ、車間距離を一定に保つことができるようになりました。CC(クルーズ・コントロール)は快適装置でしたが、ACCに性能が進化したことで、安全で快適な装置になりました。

私も高速道路ではACCを必ず使っていますが、速度を設定するとセンサーが前を走るクルマとの距離を測定し、エンジンやブレーキを制御することで安全な車間距離を維持します。ときにはオートマチックのギアも自動で変速してくれるのです。万が一、隣のレーンから思いがけず割りこまれると、最新のクルマはやや強めのブレーキが自動で作動するので、追突を防ぐこともできます。

しかし、センサーが前を走るクルマを検知していても、ドライバーは前方をしっかりと見て安全確認する義務があります。安全運転の責任はセンサーではなく、ドライバーなのです。

ACCの説明サイト

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自動車と50年以上も付き合ってきた清水和夫のASVに関する連載コラム。Vol.2は「ACCとは?どんな機能か?」について。

清水和夫
Motor Journalist

Drive Safe!総監修、神奈川工科大学 特命客員教授 自動車工学担当。1972年のラリーデビュー以来、国内外の耐久レースに参加する一方、国際自動車ジャーナリストとして活動。自動車の運動理論・安全技術・環境技術などを中心に多方面のメディアで執筆活動を行うほか、TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレーターとして多数の出演経験を持つ。