クルマファンに聞いてみたら、「やっぱりね」「え、そうなの?!」~ASVに関するアンケート@JMS
昨年行われたジャパン・モビリティ・ショー(JMS)に国土交通省がASV推進計画の取組みの一環としてブースを出展し、来場者にアンケートを行いました。JMSの来場者にはクルマ好きが多いはず。そんな皆さんにASV(先進安全自動車)技術について知っていることや、ブースでの体験展示の感想などを聞いたアンケートの回答を見てみると、「やっぱりね」とか「えっ、そうなの?!」という結果が出てきました。
回答数は、全部で4758人。そのうち3/4が男性でした。クルマの保有率は77%、運転頻度は週1回以上運転する人が68%で、これは全国平均とほぼ同じレベルです。一方、来場者のうち会場のある東京近隣からの人が多いことを考えると、東京の自家用車保有率50%、週1回以上運転する人37%(東京都調査*)に比べ高く、やはりクルマ好きのヘビーユーザーたちが多くアンケートに回答してくれたようです。皆さま、ありがとうございました。
*東京都「自動車利用と環境に関する世論調査」結果(2023年3月29日)
<アンケート概要>
- 回答者数:4758人
- 調査対象者:ジャパン・モビリティ・ショー2025 ASV推進計画出展ブース来場者
- 調査期間:2025年10月28日~11月9日
- 基本属性(単位:人、表示;属性, 回答数, %)



アンケート結果について、全体の3/4を占めた男性の回答のみを抽出して分析しました。
まずは、ASV技術についての認知を聞いた質問では、衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)が最もよく知られており、認知度は65%となりました。AEBSは、国内ではすべての新型乗用車に搭載が義務付けられているので、認知度が高いと考えられます。
それに比べると、「ペダル踏み間違い時強加速抑制装置(ACPE)」(認知度50%)や「定速走行・車間距離制御装置(ACC)」(認知度51%)は、AEBSほどは認知されていません。ただし、ACPEは、2028年9月から国内新型車には搭載が義務付けられるので、今後認知度が高まることでしょう。
「え、そうなの?!」①~AEBSやACPEを知っている人でも、「警告が鳴ったら運転者がブレーキを踏む」ことを知っている人は4割のみ
次に、それぞれの技術の機能限界や正しい使い方について聞いてみました。すると、技術について「知っている」と答えた人は、その技術の機能限界や正しい使い方についても認知度が高いという結果が出ました。特に、まだ全体としては技術自体を知っている人が約半数だったACPEやACCについて、技術を「知っている」人のグループと男性全体を比較すると、技術の機能限界や正しい使い方についても認知度は「知っている」グループが大きくリードしていました。ここは「やっぱりね」です。ただし、「え、そうなの?!」という結果も。
例えば、AEBSとACPEでは、「警告が鳴ったら、運転者がブレーキを踏む必要がある」ということを知っている人が、その技術を「知っている」グループでも4割に留まり、6割の人が自らブレーキを踏む意識を持っていないことが分かりました。ここで「え、そうなの?!」という人は二手に分かれるかと。「え、そんなに少ないの?」と思った方、ぜひ周りの方に教えてあげてください。「え、自分で踏まなきゃいけないの?」と思った方は、ぜひ心に留めておいてください。


「え、そうなの?!」②~ACCを知っている人は、「ハンズオフでも運転責任はドライバーにある」と答えた人が7割に達する
ハンズオフ機能の機能限界や正しい使い方についても聞いてみました。こちらは、ACCについて「知っている」グループを見てみると、男性全体の値と比べて、機能についての認知度が大幅に高いとの結果が出ました。これも「やっぱりね」です。質問の中に「ドライバーに運転責任がある」という項目がありますが、この認知度が「ACCを知っている」グループでは7割に達しました。これは、筆者にとっては「え、そうなの?!」と思うほど高い結果でした。なぜなら、AEBSやACPEでは、同じく基本的な質問として「ドライバーがブレーキを踏む」ことを知っている人が4割に留まったからです。背景としては、ハンズオフという、登場して間がない最新技術では、まだシステムに依存することなく、ドライバーに運転意識があることが考えられます。今後、普及が進んでもこうした意識が縮小しないよう、さまざまなコミュニケーション策が大切で、これは発信側の私たち「Drive Safe!」一同が心に刻んでおきます。皆さんも、「ハンズオフでもドライバーに運転責任がある」ということを覚えておいてくださいね。

「やっぱりね」~ASVを選びたい、家族や知人に勧めたい
今回のブース展示を通じて、先進安全機能についてどのような印象を持ったか質問してみました。回答した男性の70%が「先進安全機能が装備されている車を選びたい」とし、さらに27%が「家族や知人に勧めたい」と回答しました。ありがとうございます!!
「あったらいいな」は、もっと安全なクルマ
JMSのブースでは、「ASVドライビングシミュレータ」(協力:トヨタカローラ埼玉株式会社)やVRヘッドマウントディスプレイ「ASV体感VR」(協力:株式会社SUBARU)により、さまざまなASV技術を体験いただきました。「体験して良かった、参考になった機能は何?」と聞いてみたところ、AEBSやACPEが多く支持されました。これらは、日常の運転では動作を体験できないけれども、万一の場合に備えた大切な機能だと思われているようです。
最後に、ASVへの期待として「あったらいいな」と思う技術を聞いたところ、衝突被害軽減ブレーキやACCのほか、標識や信号の認識、駐車支援、ドライバーの居眠りや異常の検知など、実は既に実用化されている運転支援機能が主に挙げられました。これらは今すぐにも使える安全機能であることをもっと広く、多くの方に知っていただく必要があることが分かりました。また、これからの技術として自動運転への期待も高く、こちらも「ぶつからないクルマ」「事故を未然に防ぐクルマ」という安全という視点で注目されていました。
アンケートにお答えいただいた多くの皆さま、貴重なご意見をありがとうございました。





